男女トラブルや離婚を専門に扱う某法務事務所に勤める1児のシングルマザーが、不倫の慰謝料請求に関する役立つ知識を発信します。
こんにちは、まいみらいです。
夫や妻の不倫相手に対して、慰謝料の支払いを求めた書面を内容証明郵便で送ったが、無視されてしまった。
私はこの経験がありますが、不倫相手に対してかなりイラつきましたし、絶対に退かんと思いましたよ。
そこで今回は、不倫相手に慰謝料請求を無視された時の対処法について取り上げます。
ここでお伝えしている対処をすれば、無視を決め込んでいる不倫相手から、高確率で回答を得ることが可能ですよ。
不倫の慰謝料請求書を不倫相手に送る場合は、文面に「請求内容の履行期限を本書到達時より1週間とします。」
このような感じの文章を入れるのが一般的なんですけど、実はこれ、不倫相手には何ら回答義務を負うわけではないですよね。
ですので、1週間の回答期限を守らないでも、そのこと事体は全く問題がないのです。
ただし、不倫をしたのは事実であり、そのことにより被害者である配偶者は、慰謝料を求める権利はあるわけですから、
その請求を無視するわけにはいかず、自ずと何らかの回答をしないわけにはいかないですので、回答が届くことが一般的。
私が補助者として勤めている法務事務所で扱った案件の9割くらいは、回答期日から遅れたものも含めて回答がきています。
専門家が作成した書面なので、やはり回答率は良いといったところです。
回答が来ないのは主に次の2つの場合。
1の「慰謝料請求書の文面に問題がある」場合とは、やはり一般の方が慰謝料請求書のサンプル等を参考にして出した場合が多いです。
サンプルを丸写しでも来る可能性は低いのに、さらに法外な慰謝料など無茶な要求を載せている場合は、ほぼ無視られてしまいます。
私も自分で慰謝料請求書のサンプルを参考にして、不倫相手に請求書を送りましたがスルーされました。
その後もメールで催促したのですが、ガン無視をされ続けたのです(怒)。
多分、「アンタに何できんの?裁判するなんて、どうせハッタリでしょ?」みたいな感じで、相手に本気にされていなかったと思う。
2の「不倫に全く罪悪感がないクソが相手」とは、その言葉通り、不倫したことにガチで罪の意識の欠片もない人間が相手の場合。
相手が弁護士だろうが、何だろうが関係ありません。
不倫をすれば慰謝料を払わないといけないという事を理解しようとしない、またはできないのでマジで厄介です。
不倫相手に慰謝料請求を無視されたので引き下がる・・・という訳にはいきませんよね。
私も不倫相手に無視られたときは「絶対に絶対に絶対にコイツだけは許せない!!」と思いましたもん。
では、無視られた場合の対応について。
次のような内容を載せた「最終通告書」を出すことです。
しかし、請求内容の履行期限を過ぎた本書発送時点、貴殿からは何ら回答も頂いておりません。
このような行為は誠意に欠けている為、私は更なる精神的苦痛を受けました。
よって請求書の内容通り、現在〇〇〇〇裁判所に慰謝料請求訴訟の申し立て準備をしております。
ただ私としても、訴訟を行うことは本意ではなく、早期解決をして、1日も早く精神的苦痛から逃れたいと考えております。
つきましては、本書を最終通告として再度貴殿に対し、請求内容の履行を本書到着後〇日以内に求めます。
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このような書面を不倫相手に送ることで、無視をして現実逃避をしている不倫相手は、やはり逃れられないと観念して回答を送ってきますよ。
私も弁護士を通じて、このような書面を不倫相手に送付。
ビビったのか「回答しようと思っていたが、忙しくて送れなかった」という、白々しい言いわけが載った回答書がすぐに届きましたよ。
このような最終通告書を弁護士などの専門家を通じて送っても無視するのが、先ほどお伝えした「不倫に全く罪悪感がないクソが相手」
もう、これ以上は示談での解決は望めないので、この後お伝えする裁判手続きをとる流れとなります。
なお、この最終通告書は慰謝料請求書に載せた回答期限から、1週間から10日ほど経った頃に送るのが無難。
期限が経過したからといって、すぐに送ってしまうと、不倫相手が「今、回答書を送ろうとしていたのに何て横暴な奴だ!」
と逆ギレをかまし、態度を硬化させるという理解に苦しむ人間もいるからです。
最終通告書も無視する相手というのは「私は慰謝料を払う必要はない!」または「逃げるが勝ち」という考えを持っています。
本当にゲスでゴミみたいな人間ですが、そんな人間が一定数いるのも現実。
もし、そうなった場合は、いよいよ裁判手続きを行うことになります。
もう不運としかいいようがありませんね
裁判手続きは次の2つとなります。
それでは軽く説明しますね。
不倫調停とも呼ばれます。
簡易裁判所から不倫相手を呼び出してもらい、裁判所の調停委員という第三者が間に入り、慰謝料やその他条件を話し合う制度です。
調停委員は、当事者双方の言い分を聞いたうえで、問題解決の為のアドバイスをしたり、調整案を出したりします。
ただ、それに強制力はありませんし、最終通告書を無視するような人間ですから、調停の場に来ないことも十分ありえるのです。
仮に来たとしても、事実を否定し、言い逃れなどに終始するなど、話がまとまらずに調停が不成立になる可能性が大なので、個人的には調停はうーんって感じかな。
まさに最終手段である民事訴訟。
不倫の証拠を出して白黒ハッキリつける場で、勝てれば不倫相手の意思は関係なく、慰謝料を強制的に払わすことができます。
よって、勝てる見込みの証拠を持っていることが大前提です。
請求する金額が140万円以下なら、簡易裁判所で提起することもでき、140万円を超えるなら地方裁判所に提起することになります。
裁判となれば、時間や費用が多くかかるので、この事態にもつれ込むのは、本当に勘弁してほしいところですね。
それでは最後までご覧頂きありがとうございました。
まいみらいがお伝えしました。(夫の不倫相手に対する慰謝料請求などを載せた私のプロフィールはこちら)
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